家族。

Posted by taishi on 4月 1, 2012 at 12:03 am | Filled Under: 未分類| コメントは受け付けていません。

 

大きくなったように見えても
まだまだ小さな木

たくさんの色で
わたしを包んでくれる
あなたはまるで太陽

きっと
いくつになっても越えられない
その偉大さに
甘えたままの小さな木です

それでもいつか
わたしに茂った木の葉の下で
木漏れ陽に揺られ
安らいでもらいたいと望むのです

大きな太陽の光で育った小さな木が
大きく広げる木の葉の下で

それまでどうか
元気で偉大でいてほしい

そう願うこの頃です

明日も今日も今までも
ありがとう

 

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強く握った小さな手
どんな夢をみてるのかな?

君が子供と言う夢から覚めて
大人と言う現実を目にしたとき
その清んだ瞳は何を写すだろう。

なるべく
くもりのない世界が
広がっているといいな。

君の手の平が少しずつ
大きくなるわけは

君が笑って
笑顔を貰って
優しさを貰って
溢れないように
一生懸命包もうとするからなんだよ。

だからね。
君が悲しみを拾った日には
その手の平で温めるんだよ。

高層ビルを眺めて、溜め息を吐く日も。
誰かの頬に雫が伝う日も。

優しさ溢れる手の平で、
自分と愛しい人を温めるんだよ。

その大きくなった手の平の分だけ
君は君を支えられるから。

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年老いて
小さくなってしまっても
偉大なる大きな背中
越えられぬ大きな背中

あなたの好きな
庭に咲く秋桜みたいに
寡黙であっても
凛と澄まし
さり気なく僕らを彩っているよ

そんな風になりたいんだって
願って眺めてる

辿り着くまで
越えるまで
その姿を照らしてよ

あなたのそばで根を張る雑草が
花は咲かなくても

あなたの支えになる日まで
あなたを見上げて伸び続けるから

 

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ダンボール箱
いっぱいに広がる
やさしい匂い

夢中でかけた大地
太陽と埃に塗れた
ふるさとが
そこに見えた気がした

身体中が深呼吸した
深く
深く

店頭に並ぶような
奇麗なものじゃないけれど
それがなぜだか愛しく
それがなぜだか微笑ましい

それこそがふるさと
僕にとっての宝箱

 

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あなたは何回
笑ってくれましたか?

あなたは何度
ありがとうと思ってくれましたか?

本当は言いたいこと沢山あったでしょう。
心で叫んでいる姿
見てみぬふりをしていたから。

伝えたいこと
飲み込んでいたことも気づいていた。

僕からのプレゼント
きっと何ひとつ、
心から喜んでなかったでしょう。
あなたが求めていたものは、
きっと違うことだったから。

わかるんです。
僕もあなたと似て嘘が下手だから。

絶え間なく降り注ぐ雨が
止むときはくるのでしょうか。
後悔の種を土深く埋めて、
あなたを想いながら水を与えれば、
いつかまた微笑んでくれますか?
あなたに似たコスモスのように、
風に揺れて声を届けてくれますか?

いまはどんなに優しい光も
あなたの影絵に見えてしまう。

永遠なんてことありはしない。
言葉もきっと届かない。
そんなことわかっているけれど
届けたい言葉が溢れている。

この広い世界
悲しいのは僕だけではない
そんなこともわかっている。

それでもあなたは
一人しかいなかったから。

あなたの愛したコスモスが
木漏れ日に揺れている姿
もう少し見ていたい。

あなたの微笑む姿を浮かべながら。



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